はじめに
2020年4月のサプライズで最低通信速度(速度制限がかかった速度)1Mbpsを発表し、世間をあっと驚かせた楽天モバイルプラン、楽天UN-LIMIT。
それまでの速度制限時の速さといえばインターネットの読み込みにも時間がかかり、メール閲覧やSNS送受信程度といった、限られた範囲でしか使えないほどの速度でした。
1Mbpsといえば、ひと昔前のADSL並み、YouTube動画も360pくらいまでなら視聴することができる速度です。
通話料無料とともに楽天モバイルの目玉のひとつになりました。
その効果はユーザーのみならず、通信会社へと波及していきます。
そして現在、最低速度1Mbpsまで出せる通信会社は3社(2020年秋現在)。
個人的に、最低限1Mbpsの出ない通信速度は度外視してみているため、利用する会社も現段階ではこの3社に限ってみています。
今回はその3社の比較とそれぞれのメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。
なお、楽天モバイルMVNO(格安通信)も最低速度1Mbpsではあるのですが、現在受付終了している(申し込むことができない)ため今回は除外とさせていただきます。
楽天モバイル
もうすでにご存じかと思いますが、まずは楽天モバイルのプランを紹介しておきます。
楽天モバイルはプランがひとつのみ。
2,980円/月です。
高速通信容量は5GBまで。
高速←→低速の切り替えは可能です。
オプションで増量することができますが期限があり、購入日を含めて31日間です(1GB/500円)。
通話料は無料で、基本的にかけ放題(Rakuten Linkアプリ使用時。例外あり)。
縛りがなく、解除料・違約金発生はありません。
解約もアプリですぐ、行うことができます。電話を掛ける必要もありません。
いっぽう、楽天モバイルはその他オプション面においてほかの会社に及びません。
固定回線(楽天ひかり)を契約することでサービス(楽天モバイル・楽天ひかりともに1年間利用料無料)がありますが、
楽天モバイルの利用料がこのサービスにより安くなることはありません。
家族割や複数回線割引は楽天モバイルMVNOにあったサービスですが楽天キャリア(MNO)にはありません。
ここは評価がわかれるところです。
UQモバイル
2020年、auの傘下となったMVNO、UQモバイル。
プラン見直しにともない、楽天モバイルに追随する形で最低速度1Mbpsのプランを発表しました。
対象となるプランは【プランR】。
2,980円/月で利用できます。
高速通信容量は10GBまでですが、現在キャンペーン中でプランRは2GBプラスで合計12GBまで使用することができます。
楽天モバイルの単純に2倍の差は大きいです。
なお、容量は500MB/500円で追加することができ、余った分は翌月末まで繰り越すことができるようになっています。
また、高速通信←→低速通信の切り替えが可能です。
解除料・違約金発生はありません。
いっぽう、音声通話は20円/30秒かかります。
無料通話はオプションとなっています。
UQモバイルのデメリットの部分です。
基本料金は家族割引や固定回線(光回線)をセットで申し込むことで割引きすることが可能です。
ワイモバイル
ソフトバンク系列のワイモバイル。
イーモバイルとウィルコムが合併することにより、以後はソフトバンクの格安通信版といった趣きがあります。
ワイモバイルも2020年7/1より、ふたつのプランで最低速度1Mbpsになりました。
ふたつのプランの違いは高速通信容量。
3,680円/月のプランMは10GB、4,680/月のプランRは14GBまで使えます。
ワイモバイルも現在キャンペーン中で通常月額500円の利用料がかかるデータ増量オプションが1年間無料で利用できます。
そのため、実質1年間はプランMが13GB、プランRが17GBまで高速通信を利用することができるようになっています。
容量の追加も可能です(500MB/500円)。
高速/低速の切り替えは出来ません。
高速通信容量を使い切って低速に移行するシステムになっています。
音声通話は料金込みになっていて、1回10分まで無料。
これはウィルコムの頃のシステムを受け継いでいるような形です。
基本料金は新規割引き(6か月/700円引き)のほか、家族割引があります。
なお、ワイモバイルはソフトバンクからの発表により、プラン一新されることが決まっています。
データ使用重視におすすめ
同じ最低速度で料金に差がないのであれば、高速通信を12GB使用できるUQモバイルのプランRもしくは、13GB使えるワイモバイルのプランMがおすすめです。
個人的には通話料金が同時に抑えられるワイモバイルが有利に思います。
ただ、これが楽天回線を利用できるエリアにお住まいの場合、という条件であれば常時高速通信ができる楽天モバイルが断然おすすめでしょう。
いろんな端末の選択肢から選びたい人におすすめ
iPhoneやZenfoneなど、いろんなメーカーのスマートフォンから使用する端末を選びたいという人にはUQモバイルがおすすめです。
SIM端末のみで購入しても公式対応している機種(メーカー)が多いため選ぶ楽しみがあります。
ホームページで確認した限りでもZenfoneやLGなど、ほかの2つではなかなかみられないメーーカーの端末が公式対応しています。

UQモバイル対応機種の一例。ほかではみられない、個性豊かな機種が並ぶ(現在公式では販売終了)
種類は多くないもののiPhoneを端末セットとして販売していますし、楽天モバイルでは対応していないメーカーの端末に数多く対応しています。
SIMカードだけを契約して自分の好きなメーカーのスマホを自分で調べて購入できる人向けでもあります。
いっぽう、ワイモバイルではXperiaの端末が何種類も発売されています。
メーカーのこだわりがあるかたはそういった面から会社を選ぶのも一つの選び方だと思います。
家族利用や複数回線を利用におすすめ
家族でまとめて使用するなど、割引特典が受けられる条件がそろっている場合なら、割引に応じて基本利用料が下がるワイモバイルのプランMが一番おとくです。
UQモバイルも新規割引きはないものの、家族割引や固定回線を引くことで基本料金を下げることが可能です。
通話時間重視なかたにおすすめ
これは言うまでもなく、楽天モバイルがおとくです。
時間を気にすることなく通話をすることができるためです。
また、楽天モバイル同士であればビデオ通信も可能です。
ただし、無料通話(Rakuten Link利用)であっても0180や0570などからはじまる他社接続サービス、特番(188/189)の連絡については別途通話料金が発生しますのでご注意ください。
※188→消費者ホットライン
※189→児童相談所全国共通ダイヤル
どれがいいかわからないが、ひとまず1Mbpsを体感したい人向け
今までキャリアを利用し、はじめて格安通信会社を使うので速度とかわからない・・・
どれくらいのものか知りたい・・・
でもあくまで検討中だからできればお金は払いたくない・・・
というかたは楽天モバイルがおすすめです。
なぜなら、現在300万人対象、1年間無料利用キャンペーンを行っているため。
プランもたったひとつしかありません。
はじめてのかたにもわかりやすいです。
端末代金がほぼ全額還元キャンペーンがありますし、また端末を自分で用意できるならSIMカードのみの契約でいいのでお金はポイント還元で実質1年完全無料なのです。
まったくわからない人向けです。
何も知らなくても、1年間使えば多少なりとも使い方は分かります。
使用して途中で違うと思えば解除してしまえばいいのです。
そういう手軽にお試しできるというのが楽天モバイルの大きなメリットのひとつでもあります。
まとめ
今回は以上になります。
おすすめ度は例えばソフトバンクやヤフー系列のサービスなどを利用しているならワイモバイル、au関連のサービスを利用している場合であればUQモバイル、楽天経済圏にあるのであれば楽天モバイル、といった選び方もあります。
今後どのようなサービスを使っているかで通信会社も選ぶ時代になってきていることを実感してしまいます。
今回は以上になります。
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